実世界プログラミング(佐藤雅彦研究室展)
前回訪れたときは日曜休館の憂き目にあった、そのリベンジ。
基本的には以前NHKの特番でやっていたことが展示されていた。地下で上映されていた映像特集Bでは、特番でやらなかったプロトタイプのような実験的なものも見ることができた。「フィルムの自由」とか楽しすぎ。ヤン・シュヴァンクマイエルから有機的な部分を脱色して、機能的に洗練したような感じである。
木構造とかレイヤーとか、別に概念的に革新的なことをやっているわけではない。ただそれを実世界の物質を使って、方法論を再確認しているところが面白いのだと思う。また、コンピュータ上で行うと非人間的に感じるアルゴリズムも、実世界に写像すると暖かい人間的な感じがして、かわいらしいから不思議だ。ピタゴラスイッチの魅力も、このへんにあるのかもしれない。
余談。インゲン豆のソートを見ているカップルがいて、(どうやらIT系の)男の方が「あのソートアルゴリズムってなんだっけなー」みたいなことをつぶやいていた。それマージソートだよ!