2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

米盛裕二「アブダクション」

アブダクションと言っても宇宙人にさらわれるアレではないですハイ。推論のための論理操作のことだ。 三段論法の推論には三種類あり、演繹、帰納、そしてアブダクションだ。簡単に説明すると以下のようになる。 ・演繹法 AならばBである Aである よってBであ…

マイケル・ブラムライン「器官切除」

グロテスクなほどに精密な医術描写が、ある種のアナロジーとなってストーリーを形づくる。奇抜でショッキングな短編集。 作家自身が外科医であるために特に手術の描写は精緻を極める。スプラッターものと誤解されてもおかしくないほどの壮絶さは、読み手を選…

「第五回 monado nite」

いつも通りレジュメ作成が全然間に合わなかったので、9割方アドリブになってしまいました。なので結構gdgdな感じだったけど、いつも通り6時間喋ってしまった。本当は4時間くらいの予定だったのに。 もうちょっと分かりやすく話せたら良かったんだけど、批評…

護法少女ソワカちゃん一周年記念に寄せて

護法少女ソワカちゃんもOPが投稿されてから、今日で丸一年。まずは素直におめでとうと声を大にして祝福したいと思います。さて、一周年を記念して、ソワカちゃん信者の間では、老いも若きもお祝い動画をupしよう!というソワカ杯なるイベントが行われていま…

永井均「なぜ意識は実在しないのか」

チャーマーズの「意識する心」の論議を反駁というか批判してゆくかたちで著者なりの解釈を提示する、刺激的な小冊。 基本的にはチャーマーズの問題設定が間違っているという主張で、論理的にチャーマーズの論議をこてんぱんにのしてゆく。 要するに意識の問…

「第五回 monado nite」の告知

10/11(土)に「第五回 monado nite」をustream上で行います。21:00から開始する予定です。http://ustream.tv/channel/monado今回は「いまわの際に立つ」と題して、批評と実験文学について語る予定です。 テーマがテーマだけに批評理論とか知らない人でも理…