2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

澁澤龍彦「世紀末画廊」

マニアックな幻想画家を一同に集めた澁澤龍彦ならではの美術論。 もちろん鉄板である幻想絵画の大御所もいるけれども、初めて聞くような名前も数多い。澁澤流の、縦横な知識を駆使していながらも何にも縛られていない自由な批評は、読んでいて心地よい。古今…

「第三回 monado nite」

去る11/23に「第三回 monado nite 幻想と驚異」を開催しました。例によって6時間という長丁場にもかかわらず聞いてくださったみなさま、本当にご苦労さまでした。 途中から完全に6時間でスケジューリングしている自分に気づいて驚愕!だったりしたんですが…

「第三回 monado nite」の告知

11/23(金)に「第三回 monado nite」をustream上で行います。 夜の9:00から開始する予定です。http://ustream.tv/channel/monado告知画像はVoQnに描いてもらいました。 軽い気持ちでお願いしたら、こんな素晴らしいイラストに仕上がって、こっちがビビって…

「文学のプログラム」

id:antipop一押しの評論ということで、購入。著者本人もカッコイイ。 しかし日本文学に詳しくない自分に読めるのかしらん、やや不安である。 文学のプログラムposted with amazlet on 07.11.20山城むつみ 太田出版 (1995/03)売り上げランキング: 125419Amazo…

twitter神保町オフ

cheebowさんの提案による、twitterの本好きを集めて神保町めぐりをするという素敵なオフに参加してきました。 まあ自分が出席した理由は、主に「twitter人文科学部部長代理としてビビらせてやんよ!」というケジメです。 集合→グループで古本屋巡り→喫茶店で…

「ユリイカ 2007年11月臨時増刊号」「巨人ゴーレム」

ユリイカは届いたばかりでまだきちんと読んではいない。とりあえず対談をパラパラめくってみたところ、金田淳子自重しろ!と思ったのでAmazonレビューを見てみたら、やはりみな同じこと思ってたんですね。 1500円までの埋め草としては、前々から買おうと思っ…

「小説のストラテジー」

id:hazy-moonに勧められて購入。 目次とかを見ると、とても面白そうなんだけど、今読んでしまうと次回monado niteに影響を与えすぎてしまうような気がする。なのでちょっとだけ我慢。 小説のストラテジーposted with amazlet on 07.11.14佐藤 亜紀 青土社 (2…

J・A・シーザー「万有引力 vol.1 1994-2007」

ついに万有引力での劇中合唱曲がCD化された。今回購入できたのは「螺旋階段」を見た人だけだったんだけど、ホントこれはすごい! 2枚組で61曲というヴォリュームもさることながら、そのどれもが感涙もの。劇場では聞き取れないような作り込みもしっかりして…

演劇実験室◎万有引力「螺旋階段」

◎夢のコンタジオン劇◎ 螺旋階段構成・演出・音楽:J・A・シーザー テキスト:寺山修司+アントナン・アルトー コンタジオンということで、感染、伝染がテーマ。 でも、基本的には疫病流行記の焼き直しという感じで、感染という部分を強調した所はあったが…

マリアの心臓「天野可淡展」、ヴァニラ画廊「埜亞×メリユ×森馨『残酷な姫君の宴』」

渋谷でマリアの心臓、その後に銀座でヴァニラ画廊で、二つの人形展を鑑賞した。今回、多くの人形を見てわかったことは、その瞳の多くが焦点がないことだ。つまり視線が平行になっているので、その視線は交わることなく無限遠方を見つめているのだ。 その設計…

ルネ・ドマール「類推の山」

至高点を目指して究極の山の頂上を目指す。それはエベレストでもチョモランマでもない、いまだ誰も知らぬ未開の地にそびえる概念の「類推の山」だ。そしてそれは、 自然によってつくられたありのままの人間にとって、その峰は近づきがたく、だがその麓は近づ…

フリードリヒ・キットラー「グラモフォン・フィルム・タイプライター」

本書は、グラモフォン(蓄音機)、フィルム(映画)、タイプライターというテクノロジーが、いかにメディアに影響を与えるか、広く言えば人間の精神活動に影響を与えるかを、ラカンの理論等を用いながら具体的に例証してゆく本である。たとえば手書きの文章…

菊地芳枝「twitterコミュニケーション・バイブル」

最近ブログの更新が滞り気味なのは、twitterという鬼畜なwebサービスにはまっているからなのです。 twitterには本当に鬼畜な人々が集まっていて、毎日毎日鬼畜なお祭り的コミュニケーションがなされており、とても殺伐としています。そんな鬼畜な状況なのに…

大橋洋一編「現代批評理論のすべて」

現代批評理論のエッセンスが詰め込まれたハンドブック。 テーマ編、人物編、用語編に分かれていて、それぞれが数ページ程度に凝縮されているので、それなりに知った人にとっては復習に持ってこい。またポケットリファレンスとしても便利な一冊だ。逆に言うと…