2010-01-01から1年間の記事一覧
第11回 文学フリマにて販売したb1228本がまさかの完売御礼となりました。わりと強気な価格設定かなとも思ったのですが、コンスタントに売れたのには当人が一番驚いてます。 trickenパックの影響力が一番大きかったのは言わずもがななのですが、立ち読みした…
明日、12/3(金)に「b1228 vol.1 "Fictional"」の内容紹介ustを執筆陣を数人集めて行なおうと思います。20:30くらいから開始する予定です。http://ustream.tv/channel/monado結局、b1228本ってなんなのよー!どんな内容なのよー!という人はお見逃しなく!
というわけで第11回 文学フリマにて、「b1228 vol.1 "Fictional"」という小説と評論がセットになった本を出します。 第11回 文学フリマ 開催日:12/5(日) 11:00〜17:00 会場:大田区産業プラザPiO サークル名:b1228 場所:小展示ホール、エ-23 くわしくは…
乾くるみ「スリープ」 ジャンル的にはSFミステリとなるだろうが、サプライズという意味では、これまでの作品の中では一番薄かったように感じた。むしろ楽しむべきはガジェットの妙なディテールや、未来世界の描写だろう。しかし乾くるみだけあって、後半の展…
通販開始しました。 ボーマス価格と同額のお勉強価格になっておりますので、ぜひとも『非Q』とあわせてご購入ください。『ヰタ・サブテラネウス』http://item.rakuten.co.jp/kaimonoz/enban02/ 『非Q』 http://item.rakuten.co.jp/kaimonoz/enban01/
「ブラスト公論」 最初のカラーページを見て、フォント小さい!と思ったら、その後はもっと小さくてビックリした。130ページ程度ではあるが、読み応え的にはその3〜4倍はある。 文字おこしてあるのも編集技術的な意味で興味深いけど、この対談の生を聞いてみ…
名状しがたい理由から制作に関わってきた地下102階のCDが完成しました。 ドラムにreoponさん、ベースにさくしゃさん(ことkihirohitoP)を迎えてのフルメンバー地下102階でのアルバムです。さくしゃさん(ことkihirohito先生)が関わっているので、2次創作と…
本書はバルトルシャイティスのパリ大学での博士論文を元に書かれている。 ロマネスク美術における彫刻に見られる異様に変形した図像の謎に迫る論。結論から言ってしまえば、図像が枠組みによって変形され、変形された図像が再び形体を産み出し図像が再生産さ…
恐ろしい本である。不治の病や、慢性の持病を抱えてる人は読まない方がよいかも知れない。それを始めに警告しておく。さて本書はいわゆる通常医学でない代替医療が「ほんとうに効くのか?」を科学的に追求した内容だ。俎上に挙げられるのは主に鍼、ホメオパ…
19世紀の文学における人造美女に焦点をあてた文学研究書。人造美女の、しかも声に焦点を当てているあたりがキモである。 訳者あとがきにもあるように『イノセンス』や『初音ミク』を有する我国がこれをスルーしてよいわけがない。タイトルからして「どうみて…
日夏耿之介「サバト恠異帖」 澁澤龍彦がオカルトの師匠と呼ぶ日夏耿之介。そのまさにオカルティズム中心の一冊。日夏自ら「ゴシック・ロマン体」と名付けた、典雅な文体で綴られた文章は、どこを抜き出しても詩のようである。西洋のオカルト研究もさることな…
「神隠し」とは何か?その事例をあげ、分類し、それらを民間信仰とつなげつつも具体的な意味づけを試みている。薄いながらも大きな視点を持った本である。まずはいくつかの事例が挙げられ、それらから神隠しを4つのタイプに分類している。 ・失踪者が無事に…
大変不快な気分にさせられる連作短編集。 これまでの作品のように、SF的なことも超自然的なことも起きないのにもかかわらず、異様な世界に連れ去られる感覚を得られる。これまでの作品にも感じられたテイストではあるのだけれども、ガジェットに頼っていない…
今でも読まれているフランス語版のニュートン『プリンキピア』の序文にはこうある。 「ふたつの驚異がなされた。ひとつは、ニュートンがこの著作をあらわしたことであり、もうひとつは、ひとりの女性がそれを翻訳し、解明したことである」 これを記したのは…
ティエリ・グルンステン「線が顔になるとき」 西洋圏の人文科学を使ったマンガ研究。顔が主なテーマになっているのだが、マンガにおいては顔を描き込むほど生の表現から遠ざかるというパラドックスの指摘が興味深い。このあたりは顔の認識とも関わっていそう…
月曜日に書こうと思ったら、胃腸炎でずっとダウンしておりました。 取り急ぎ書かないと本を片付けられないので、がんばる。 アルバート・ラズロ・バラバシ「新ネットワーク思考」 ある規模のネットワーク構造は、それが人工であるか自然であるかにかかわらず…
本を読んではいるのだが、全然、感想を書いてないのでまとめて書く。 順番はおおよそ読んだ順です。 トーマス・パヴェル「ペルシャの鏡」 ルーマニアのボルヘス!ライプニッツの哲学をモチーフにした作品などなど。 文章の眩暈感はあるものの、正直わかりに…
kihirohitoP作曲、monado作詞の「マシーン・セリバテール」がJOY SOUNDに配信されることが決定しました! 投票していただいたみなさま、本当にありがとうございました。 まさか自分が関わった曲がカラオケに入る日が来るとは夢にも思いませんでし……いや実の…
フランス語で最も多く使われるアルファベットのE(うー)をまったく使わず書かれたノベルが、まさかの邦訳! 胸を膨らませてたものの、まさか翻訳されるとは思ってなかったので、心の底から驚かされた。邦訳では、仮名の「ある段」をまるまる使わぬアクロバ…