「夜想耽美展」

ペヨトル工房ステュディオ・パラボリカ主催による嘆美をテーマにした作品展。
参加作家は楠本まき、野波浩、松井冬子丸尾末広山本タカト、佳嶋、恋月姫などなど。

恋月姫の人形は新作とHP書いてあるんだけど、同会場で行われた「少女娼館展」での人形と同じような……。ただし展示法がまるで異なっていて、蝋燭だけで照らすというものだったので、まったく違う印象だった。
楽しみにしてたのは、耽美特集のyasoの表紙にもなってる松井冬子の「完全な幸福をもたらす普遍的万能薬」。
さすがに本物はなかなか立派な作品だったんだけど、顔の部分はとても丁寧に描かれているのに、絵の下半分、つまり上半身の部分が意外に適当に描かれていた。上下のギャップがあまりに激しいんで驚いたんだけど、これは何か意図があるのだろうか? 仕上げる時間が足りなかった、なんてオチじゃないよね。

ちなにみこの会場ではペヨトル工房の書籍が買えるので、そのために足を運んでも悪くない。
私はレーモン・ルーセル特集の夜想を購入。以前、借りて読んだんだけど「新アフリカの印象」の記述などが載っていて、資料的に押さえておきたかったので。