アルフレッド・ジャリ「ユビュ王」
アプサント酒によってシュールレアリストなジャリの代表作。
横文字を並べて、スラップスティック・パタフィジック・コメディとでも表現するほかはない戯曲。特に筋があるわけでなく、ひたすらダジャレ、暴力、下ネタ、パロディーのオンパレード。人形劇バージョンの戯曲もある。
お下品な言葉が連発されるため、当時の観客は怒って途中で帰りだしてしまったとか。
今なら大したことはないが、こういう一般常識からの逸脱がまさしくシュールレアリズムであり、現代の「お笑いブーム」にも影響を及ぼしているのではないか?*1
読み終わった後、ユビュ親父の口癖「どてっ腹」がうつってしまいそうになりました。
「ユビュ王」は絶版なので、代わりに……
アルフレッド・ジャリ―『ユビュ王』から『フォーストロール博士言行録』までposted with amazlet at 05.06.25
一番笑ったのは「丘の上のユビュ」のこの台詞。
ロシア皇帝 ショックノゾフ、カタストロフ、くそだゾフ!
明日から使ってみようと思います。ショックノゾフ!*2