アルフレッド・ジャリ「ユビュ王」

プサント酒によってシュールレアリストなジャリの代表作。
横文字を並べて、スラップスティックパタフィジック・コメディとでも表現するほかはない戯曲。特に筋があるわけでなく、ひたすらダジャレ、暴力、下ネタ、パロディーのオンパレード。人形劇バージョンの戯曲もある。

お下品な言葉が連発されるため、当時の観客は怒って途中で帰りだしてしまったとか。
今なら大したことはないが、こういう一般常識からの逸脱がまさしくシュールレアリズムであり、現代の「お笑いブーム」にも影響を及ぼしているのではないか?*1

読み終わった後、ユビュ親父の口癖「どてっ腹」がうつってしまいそうになりました。

「ユビュ王」は絶版なので、代わりに……

一番笑ったのは「丘の上のユビュ」のこの台詞。

ロシア皇帝 ショックノゾフ、カタストロフ、くそだゾフ!

明日から使ってみようと思います。ショックノゾフ!*2

*1:まさに「ジャリズム」!

*2:執筆時現在グーグル0件。皆様の愛で増やしましょう。