第11回 文学フリマに参加します

というわけで第11回 文学フリマにて、「b1228 vol.1 "Fictional"」という小説と評論がセットになった本を出します。

第11回 文学フリマ
開催日:12/5(日) 11:00〜17:00
会場:大田区産業プラザPiO
サークル名:b1228
場所:小展示ホール、エ-23

くわしくはこちらをどうぞ。
第11回 文学フリマに参加します b1228 vol.1 "Fictional" - b1228

そんなこんなで、10月から同人誌の執筆にかかりっきりで全く本が読めませんでした。とりあえずなんとか入稿までこぎつけたので、ようやく一段落というところです。
発端は恐ろしく軽い調子でのこのコメントでした。軽口ほど実現せねばならぬ、というひねくれた性格から激動の人生を歩みつつあります。
共同代表であるLianをはじめ、声をかけさせていただいた執筆陣のみなさんなら、きっと俺得な面白い原稿を書いてくれるに違いない! という目算は必要以上に的中してしまい、クオリティが高すぎて自分の原稿の肩身が狭いことに……もっと文章を書く練習をしないといけないと大変反省した次第でした。
どれも独自色のある個性的な原稿なのに、不思議と共通しているところがある本に仕上がりました。おそらく俺得だけに終わらない内容になっていると思いますので、ぜひとも手に取っていただければと思います。

b1228本のコンセプトはb1228blogの方に書いたので、一応、自作解説をば。
自分以外は小説と論評(非小説)がひとつづつなのですが、自分の原稿だけ4つありそれぞれが連関しているという作りになっています。

宣言としての宣言

アジテーションっぽいマニフェストを書きたい!という欲望から書いたものなので、このようなタイトルになっています。とりあえず畳みきれない大風呂敷を広げるのが好き。

期待の地平から、未来は両手を上げる

「文学において書かれなかったこと」をテーマにした文学論。そもそも文学論において書かれなかったことをテーマとして取り上げること自体が異常なのかもしれません。丹念に書き始めると恐ろしく深遠な領域に手を突っ込んでしまいそうだったので、論はわりとざっくりしています。
ここで取り上げている内容が、他の原稿にも共鳴しているところもあり、そういう意味ではFictionalという題目を選んで正解だったと感じました。
タイトルは二転三転したのですが、最終的に萩原恭次郎に思いを馳せてみました。

殺人憧憬と自殺願望が交錯するガールミーツガールストーリー。
数年前に書いた作品なのですが「期待の地平から、未来は両手を上げる」の構想を練っているうちに、未来への指向が本作と一致したので採用しました。元原稿は半分くらい酷すぎて使えなかったので大幅に改稿したのですが……まあ青臭いのもいいかなあと思い、そういった部分は比較的残してあります。

小説とは誰か?

タイトルを先に考えて、内容を連想するというmonadoメソッドで書いた小説。変なタイトルを思いつくと、それなりになんとかなるという経験則は当たっていて、わりとすんなり書けました。
他の原稿の寸評も織り込んでいて、小説内批評内小説というメタメタしい構造になっています。