ディーノ・ブッツァーティ「石の幻影」
ブッツァーティ「神を見た犬」 - モナドの方へでブッツァーティに見事はまったので、とりあえず全部読んでみるかということで、少しずつ攻略してゆくことにした。本書も短編集ということで「神を見た犬」といくつか作品がかぶっている。
石の幻影
本書の半分以上のページを埋めている中篇。秘密の研究所に案内された天才物理学者とその婦人の物語。
「未来のイブ」や「モレルの発明」を思わせる展開で、この手の話が好きな人には堪らない。研究所自体が一人の人間になっているという、サイバーパンク幻想文学。