2007-02-07から1日間の記事一覧

イタロ・カルヴィーノ「遠ざかる家」

相続税に悩む主人公が、土地を売ってアパートを建てようとするのだが、次々と困難が降りかかってきて計画が遠のいてゆく、というだけの話。こう書くと三谷幸喜のコメディみたいだが、本書はもっと陰鬱で辛辣。人生の苦しみがにじみ出ている。 原題は「建築投…