2005-01-01から1年間の記事一覧

お買いもの

古本屋で100円だったので買いました。 これ読む前に「ヴェニスの商人」読まなきゃ。 なんでみんな英語で呼ぶんだよぉ。ヴェネチアって呼べよ!ヴェニスの商人の資本論posted with amazlet on 05.11.17岩井克人 筑摩書房 (1992/06)売り上げランキング: 4,711A…

どんがらがんな夜

それは仕事帰りにラーメン屋(といっても夜は飲み屋)へ寄ったときに起きた。 ラーメンを注文した私は、注文の品が出てくるまでアヴラム・デイヴィッドスンの「どんがらがん」を読むことにした。まるで手をつけていなかったので、とりあえず巻末の編者である…

サルバドール・エリソンド「ファラベウフ」

ぶらぶらとネットを見ていたら、殊能将之の「鏡の中の日曜日」の一章を以下のように評しているサイトを見つけた。 カットアップ的な手法を驅使して、夢のなかを乱舞する光のイメージのような情景が繰り返し繰り返し現れるのですが、このあたり、何となくヌー…

スティーヴ・ライヒ「ライヒ:ベスト」

図書館でスティーヴ・ライヒのTriple Quartetを借りてきたら、ことのほか良かったので、手始めにAmazonからライヒ:ベストを購入。 クロノス・クァルテットによるディファレント・トレインズが特に素晴らしい。汽車のうなりが弦楽器と見事に融合してゆく。も…

松岡正剛の千夜千冊

かの松岡正剛がブログとwebについて熱く語っている。 とりあえず眼を通しておくべきだろう。 →http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1075.htmlテクノロジについてはさておき、ビブリオマニア的には以下の発言に注目したい。 すべてを自動検索機能や自動生成…

ピエール・メナール問題の続き

飛鳥部勝則「誰のための綾織」は盗作騒ぎの結果、ついに回収にまで及んでしまったようだ。 一時期Amazonでの急に上位にランクインしたのは面白かったが、現在は取り扱っていない。今回の発端は各種ブログや検証サイトによるネット上の言説だった。 →http://w…

大橋洋一「新文学入門」

もしもひとつだけ学問を選択せよと問いかけられたら、個人的には批評理論(文学理論)を選びたい。 それは「文学」を読むことだけに留まらず、「音楽」を読んだり、「TV」を読んだり、「他人」を読んだり、「世界」を読んだり、おおよそ人間が認識するもの…

トマス・ピンチョン「エントロピー」

ピンチョンのエントロピーは熱力学の法則を人間の心象に当てはめた小説だが、はっきり言って結構難解。 そんな中、「メタフィクション特集」のWAVE5には漫画化されたエントロピーが載っている。外薗昌也+しりあがり寿という異色コンビによる合作で、単行本…

ランダムはもうお腹一杯

最速なのができたっぽいので、とりあえず偉そうなことを書いておく。 →http://la.ma.la/blog/diary_200511070134.htmTropyに驚いたのは、Tropyすげーという人が意外に多かったことだ。 ネーミングのよさなのか、結城さんのお人柄なのか、確かにリロードはし…

「ニッポン・ヴンダーカマー 荒俣宏の驚異宝物館」

群馬県立自然史博物館にて荒俣宏プロデュースの博物展を見てきた。バロック時代の貴族達が、とにかく人を驚かすためだけに珍奇な物を蒐集したのがヴンダーカマーである。特にルドルフ二世なんかは画家や学者、錬金術師を集めて国家レベルでやっていたりする…

飛鳥部勝則「鏡陥穽」

飛鳥部勝則の初ホラー長編。 わかりやすく言えば、ふえーるミラーのお話で。最終的にはアイデンティティの問題までいきついてしまう。ミステリー的な要素もちょっとだけある。 鏡狂いでもあるボルヘスの話がふんだんに引用されており、形而上学的な鏡の使用…

デイヴィッド・J・チャーマーズ「意識する心」

ようやく読了。予想以上にハードで時間がかかってしまった。 正直、ちょろっと心脳問題を勉強したいんだけど、という気軽な感じで読める本ではまるでない。特に第二章はほとんど分析哲学なので用語の定義をしっかり追っていかないと、すぐにわからなくなるの…

Amazon なか見!検索

Amazon.co.jpでもついに書籍の全文検索ができるようになった。ただし、すべての書籍が対応しているわけではない。 →Amazon なか見!検索いろいろな応用が思いつくが、本を調べるというだけじゃなく、文章の用例を探すときとかにも使えるんじゃないだろうか。…

ピエール・メナール問題

飛鳥部勝則「誰のための綾織」 - モナドの方へがらみの話。 また「プログラマはユートピアに憧れる」 - モナドの方への冒頭で触れている話でもある。飛鳥部勝則「誰のための綾織」が出庫停止になったそうだ。 →http://www.harashobo.co.jp/tokusetsu/ayaori.…

ゴンブローヴィッチ「フェルディドゥルケ」

のばし棒があったりなかったりするゴンブロヴィッチ。 ゴンブロヴィッチ「コスモス」 - モナドの方へがあまりにも衝撃的だったので、他の著作にも手を出すことに。まず最初に「フェルディドゥルケ」というタイトルには何の意味もない。ゴンブロヴィッチの造…

佐々木正人「レイアウトの法則」

日本におけるアフォーダンス理論の第一人者。 本書はタイトルからしてデザイン、アートとの関わりを感じさせる。なので、仕事でUIなんかを考える際にも使えるかなーなんて思いながら読み進めた。ジェームズ・ギブスンのアフォーダンス理論の肌理やレイアウト…

電話

本日は二回も電話があった。なんとなく衝撃的だったのでメモ。 1回目の内容 芸術新潮(ヘンリー・ダーガー特集)はこっちで買う ついでに「心は実験できるか」も買っておく 2回目の内容 MEWのライヴに行かないか?(唐突すぎ!) 芸術新潮は売り切れていた…

三浦俊彦「ラッセルのパラドクス」

ラッセルというと、ヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」の序文や、フレーゲの集合論にパラドックスを発見したことで有名である。本書ではもちろんそれらにも触れられるが、タイトルにある通り、主人公はあくまでラッセルだ。 ラッセルの入門書ってのは、…

四字熟語

TV

「とくダネ」で四字熟語特集をやっていた。 ちなみに私の好きな四字熟語は「原子心母」です。 吉良パパ(アトム・ハート・ファーザー)の元ネタ。すげー邦訳。原子心母posted with amazlet on 05.10.29ピンク・フロイド 東芝EMI (2000/08/30)Amazon.co.jp で…

「プログラマはユートピアに憧れる」

美術展めぐりしてきました - モナドの方へで書いたとおり、美術展巡りをしたあとhttp://la.ma.la/blog/のmala氏と新橋のスターバックスでおしゃべりをしました。 対談というわけではなく普通のおしゃべりのため、話が散漫でほとんど結論が出てないのが残念で…

ALI PROJECT「聖少女領域」

ようやくAmazonから到着しました。 なんか、どんどんアレなジャケットになってゆくような。いや、むしろなってゆけばよいのである。最近のALI PROJECTの聞き所としては、妙にプログレッシブな間奏だ。そこで「聖少女領域」はどうかというと、あれ? なんか聞…

ユートピア憧憬

mala氏との会談(ただのおしゃべり)を録音したんですが、聞きたい人いるのかな?別にテーマを絞って話してたわけではないので、散漫なんですが、おおよそ以下のようなトピックを話しました。 剽窃と著作権 ロングテール ユーザ・インターフェース 理想を語…

美術展めぐりしてきました

国立西洋美術館「キアロスクーロ」「ローマの景観」 大丸ミュージアム「巨匠デ・キリコ展」 青木画廊「建石修志展」 HOUSE OF SHISEIDO「生の芸術 アール・ブリュット展」 その後、延々、mala氏と喋る。

国立西洋美術館「キアロスクーロ」「ローマの景観」

行くか行かぬか逡巡しつつ国立西洋美術館のページを見ていたら、なんとピラネージの「ローマ景観」が展示されてるじゃありませんか。こりゃ這ってでも行かなくちゃということで、むしろキアロスクーロはおまけ程度で観覧した。で、キアロスクーロ。木版多色…

HOUSE OF SHISEIDO「生の芸術 アール・ブリュット展」

アール・ブリュット、またはアウトサイダー・アートと呼ばれる、正規の美術教育を受けていない人々による作品を集めた美術展。 ただ美しいってだけのつまらない絵画にはない、鬼気迫るパワーがあふれているのが特徴的だ。やっぱりアール・ブリュットの大御所…

青木画廊 建石修志展「本に微睡む 或いは 紙に浮かぶ夢」

有楽町駅でmala氏と合流して、銀座で迷子になりつつ美術展巡り。 まずは建石修志の個展の会場である青木画廊へと移動。とにかく眺めているだけでうっとりできる作品の数々。 羊皮紙に描かれた鉛筆画などもあり、バラエティに富んでいる。っていうか絵描き過…

大丸ミュージアム「巨匠デ・キリコ展」

キリコの形而上絵画がずらりと並べられた美術展。ただし割と同系統の作品ばかりがならんでいるので、ちょっと飽きるかも。ポール・デルヴォーの実物を見たときも思ったのだが、だみこみが甘い。遠くから見る限りではのっぺりとした空や壁なのだが、近くで見…

訃報

ヤン・シュヴァンクマイエルの奥さんであり、共同制作者でもあるエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーさんがお亡くなりになったそうです。 ご冥福をお祈りします。

若桑みどり「イメージを読む」

若桑みどり「美術とジェンダー」(レオノール・フィニ展の講演) - モナドの方へで購入した本。サイン入りでございます。千葉大学で行われた美術史の講座を要約したもので、パノフスキーに代表されるヴァールブルク派のイコノロジーを用いて有名な絵画を解釈…

トリストラム・シャンディが映画化だって!

いろいろと調べていたところ、トリストラム・シャンディが映画化されていたことを知った。有名な監督なので、日本でも上映するかも。 タイトルは「Tristram Shandy: A Cock and Bull Story」である。"A Cock and Bull Story"とは「ばかばかしい作り話」とい…