黒田晶「メイド・イン・ジャパン」

残酷な描写が賛否両論ということらしい。
でも、エログロ表現はソドムの百二十日を読んだ後ではもうおなか一杯。
ほとんど不感症になってたりするので、そのあたりはほのぼのと読めた。
予型論的展開と小気味良い文章は読ませるけど、結局、普遍的な十代のクールな残酷さを再確認できました、という感じ。
この国が産みおとした子どもたちによる、この国にしか起こりえない少年犯罪
というより、「男はみな愛する者を殺す」(オスカー・ワイルド)ってことで。