2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ソワカ杯にちょっとだけ

護法少女ソワカちゃんも、もうすぐ一周年ということで、色々と盛り上がっております。 そんな中、kumamiさんが作ったソワカ杯参加の動画にスクリーンショットという形で、このblogがちょっとだけ引用されています。最新のネタまで埋め込んだ愛に満ちた動画で…

文体のkiki!

第3回日本ケータイ小説大賞作の「あたし彼女」がヤバイと聞いて、ちょろっと読んでみました。 http://nkst.jp/vote2/novel.php?auther=20080001 うは、文体のkiki! なんだかジョイス「ユリシーズ」のペネロペイアみたいだったので、改行を追加してそれっぽ…

網野善彦「異形の王権」

文献だけでなく絵巻物などを結びつけて語る、異形の日本像。 ヴァールブルク以降、西洋でも起きた流れを導入し、図像学的な手法を一部取り入れているので、読んでいてとてもワクワクさせられた。作者は文献の内容を絵に当てはめただけと謙遜しているが、その…

ハロルド・ブルーム「影響の不安」

ハロルド・ブルームの理論は奇妙だ。 ブルームの理論は一言でいうと「シェイクスピアに与えたT・S・エリオットの影響について考える」ということである。おいおい逆だろ逆!と思ったあなたの精神はまともだ。ブルームの考え方がちょっと異様なのだ。なぜこの…

ヴィリエ・ド・リラダン「残酷物語」

「未来のイヴ」でおなじみ?のリラダンの奇想と皮肉に満ちた短編集。 よんでいて気づいたのは(すぐに気づくべきだったのだが)ポオのスタイルによく似ているということだ。その影響はわざわざ指摘するまではないのだけれども、凝った文体といい奇妙なアイデ…

本棚晒し

本棚を晒す - 心揺々として戸惑ひ易く なにやら呼び声を聞いたので、本棚をさらしてみる。 カラーボックスにつっこんでいるだけで、あまり整理してないことがバレバレですが……高山宏の棚 バルトルシャイティス、リアクション叢書、ジュネット先生厚すぎ! ニ…

ホルヘ・ルイス・ボルヘス「闇を讃えて」

ボルヘス第五作目の詩集である。詩集といっても、超短編のようなものまで含んでいて、物語的にも面白いものも多い。もっともこれは訳文だと押韻もリズムも消えてしまうからかもしれないが。闇と鏡の孕む永遠性が、本作品の根底にある。これには迷宮だの書物…

「現代の批評理論」

批評理論なんて全然知らなかった大学の頃に、たまたま見つけたこの三冊本を図書館から借りて読み批評理論の基礎と面白さを知った。基本的なところをまんべんなく押さえていて、しかも結構分かりやすいので良い入門書だ。特にイエール大学四天王の紹介がイイ…