2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「クトゥルー神話の本」

クトゥルー神話の邪神たちのアートワークや、アーカム関係の資料などを集めたガイドブック的な本。なにより表紙のラヴクラフトかっこいい!アートワークはいかにも欧米のファインアートという感じで、よく描けているんだけど、つまらないといえばつまらない…

道尾秀介「ソロモンの犬」

たまには普通の本が読みたくなってきたので、とりあえず全部読もうと思っている道尾秀介に再び手をつけた。 序盤はほのめかされこそするものの、何も起きない淡々とした展開。ようやく事件は起きるけれども、自己なのか故意なのかさっぱりわからないまま物語…

クリストファー・プリースト「限りなき夏」

いわずとしれた「未来の文学」シリーズ。 プリーストの魅力はいくつかあって 1.日常と地続きとなってはいるが超自然的でファンタジックなイメージ 2.スペクタクルな描写 3.ミステリ的な驚き などがあげられるだろう。個人的には、2と3が理由でプリースト…

石井達朗「異装のセクシャリティ」

twitterといえば女装、女装といえばtwitterという通念が流通している昨今、女装のなんたるかも知らずに下手なことは語れない、という理論派なので図書館から借りてきた。新装版も出ているようだが、古い版のもの。 ここでいう異装というのはトランスヴェスタ…

アンナ・カヴァン「氷」

美しく硬質な文体で描かれる世界は、ゆっくりと氷に覆われつつあった。そんな世界崩壊の兆しと、少女への憧憬、そのイメージが繰り返し繰り返しスパイラルを描きながら収縮してゆく黙示録。序盤こそ、オールディスの解説にあるようにキリコの「エブドメロス…

「氷」

その筋の人が声をそろえてアンナ・カヴァンが凄いというので、買わざるを得なかった。 とりあえず優先的に読みたいと思う。氷posted with amazlet at 08.06.07アンナ・カヴァン バジリコ 売り上げランキング: 1323Amazon.co.jp で詳細を見る

VQ1005を購入

何かと話題のトイデジカメVQ1005を衝動買いしてしまった。後継のVQ3007とどちらにしようか悩んだのだが、よりトイカメラっぽいという点と小型であるという点からVQ1005にした。 とりあえず何枚か試し撮りしてみた。かなりの光量を要求するらしく、まだ勘がつ…

正木晃「知の教科書 密教」

密教の全体像を、とりあえず把握できる一冊。わかりやすい入門書はこれまであまりなかったようで、とりあえずここから読み始めるというのは正解だったようだ。 密教とは何か?という根本的なことから、話題のチベット、その密教の宗教的政治的背景もザッとで…

デヴィッド・ドゥグラツィア「動物の権利」

読んでから随分時が経ってしまったのだが、思い出しながら書く。(そんなこんなで溜まってるのが、あと二冊ほどあったりする)まず本書はズバリそのまま「動物の権利」をどう考えるか? という内容である。とは言うものの自分はクジラさんがかわいそう!とい…