2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「モザイク事件帳」「月光ソワレ」

小林泰三の新作「モザイク事件帳」と、ALI PROJECTのライブDVD「月光ソワレ」が届きました。 「月光ソワレ」はsecret DISCの片倉三起也が、やたらとお茶目でカワイイところが見所。 ちなみに初回特典はユニコーンのペンダントでした。もったいなくて使えない…

上野修「スピノザの世界」

平易で、それでいて奥の深いスピノザの入門書。スピノザに関しては面倒な解説書はそれなりにあったけど、とっつきやすいのはなかった。そんな薄闇に一筋の光となる良書である。そもそもスピノザのやり方は、わかりやすさではなく精密さ、そして明晰さを目的…

東京都写真美術館「シュルレアリスムと写真〜痙攣する美」

「美は痙攣的である、さもなくば存在しない」とはシュルレアリスムの旗頭アンドレ・ブルトンの言葉である。 現実を嘘いつわりなく写し取る、まさに「写真」が、夢の世界であるシュルレアリスムとどのように結合するのか……ぱっと思い浮かぶのはマン・レイくら…

「バンテージポイント」

ひとつのシーンを別視点から何度もリピートするという構造に惹かれて鑑賞した。 脚本は巧みに作られていて、ほとんど完璧と言っても良いだろう。息もつかせぬ90分だ。 あえて文句をつけるなら、綾辻行人のミステリのような「こいつが犯人か?と思わせといて…

飛鳥部勝則「堕天使拷問刑」

色々と事件のあった飛鳥部勝則ですが、帰って参りました。待ってました。 「堕天使拷問刑」といういかついタイトル通りの、そして期待通りのとんでもない話になっている。古の因習が残る日本の村が舞台なのに、なぜだかキリスト教ベースというファンタジーに…

ジェラール・ジュネット「フィクションとディクション」

言わずと知れた文学理論の巨人、ジェラール・ジュネットの小冊。文学とはなにかという問題から真っ向から対決した、薄いながらもかなり濃い内容がつまった一冊だ。ジュネットは文学をフィクションとディクションという形に分類する。フィクション、つまり虚…

「スピノザの世界」「イレーヌ」

e-mobileの契約待ち時間が長かったので、古本屋に吸い込まれてしまった。 前々から欲しいと思っていた「スピノザの世界」と気になった「イレーヌ」を購入。予想通り「イレーヌ」は絶版だったので、得した気分。スピノザの世界―神あるいは自然posted with ama…

P・K・ディック「ヴァリス」

さまざまな作業を割り込ませてしまったため、随分読むのに時間がかかってしまった。 まあ、これもなんと表して良いものやら困ってしまう小説である。普通ならば粗筋が書かれている欄を読んでも何のことやらさっぱりだし、あとがきもわけがわからない。そもそ…

「人でなしの恋」

えー、海の檻歌をやったり、ソワカちゃんを聞いたり、rubyでexsoy_botを作ったり、ソワカちゃんを聞いたりソワカちゃんを聞いたりソワカちゃんを聞いたりしておりました。 あと「人でなしの恋」を買いました。 今日から頑張って更新するよ。人でなしの恋 (い…