2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

水林章「『カンディード』を前にした青年」

ページ単価が高いけれど、十分その価値はある「理想の教室シリーズ」の一冊。 まず題材がヴォルテールというだけで、これは読まねばならないと使命に燃えた。それにヴォルテールは有名な割にあまり解説本がでていないので、非常に貴重でもある。内容は、いわ…

bloglinesの編集画面

いつのまにかbloglinesの編集画面でドラッグ&ドロップが使えるようになってました。めちゃめちゃ楽ちん。 →http://www.bloglines.comまとめて選択するときはShiftとCtrlで。

お買い物

Rails本が出るので、ちゃんとRubyを勉強しようと思い、本屋へ。 まだRails本がおいてなかった、とりあえずプログラミングRubyだけ。 プログラミングRuby―達人プログラマーガイドposted with amazlet on 06.02.27デビット・トーマス アンドリュー・ハント Dav…

芦辺拓「紅楼夢の殺人」

実は紅楼夢を読んだことなければ、芦辺拓も読んだことがない。というわけで手に取ってみた。美少女が幻想的なやりくちで次々と殺されてゆく。それに単純に物語自体が非常に面白いので、すらすらと読める。しかしこの小説の特有の魅力は、というか価値は、ラ…

Rubyのwebアプリフレームワークその名もBorges

ボルヘスですか。 →http://borges.rubyforge.org/ 迷宮的なコードになったりしないのかな。 とりあえず義務感でチェックしたくなる名前ではある。

「カルカッタ染色体」

Amazonから「カルカッタ染色体」が届く。 書かれたのは1995年だそうで、今だったら「コルカタ染色体」ですね。 カルカッタ染色体posted with amazlet on 06.02.23アミタヴ ゴーシュ Amitav Ghosh 伊藤 真 DHC (2003/06)Amazon.co.jp で詳細を見る

J・C・ブラウン「ルネサンス修道女物語」

原題は"Immodest Acts: The Life of a Lesbian Nun in Renaissance Italy"。 このタイトルだけでご飯三杯いけるという人には必読の本である。 と、いきなりかましてみたが、丹念な資料調査によって書かれた非常に良くできた本で、ピューリッツァー賞の候補に…

「鴨井玲画集」

みなさま、ごきげんよう。 さて最近気になっていたのが鴨居玲という画家です。別に名前が萌えな感じだから、とかそういう理由じゃありませんよ。念のため。黒い感じがたまらなかったからです。というわけで玲さまの画集を図書館から借りてまいりました。(こ…

老舎「駱駝祥子」

みなさま、ごきげんよう。 さて、本日ご紹介しますのは、中国近代小説、その不朽の名作と言われているのが駱駝祥子(ロートシアンツ)です。20世紀初頭の中国を舞台とした庶民を活写した人間喜劇ならぬ人間悲劇の物語。各国語に翻訳され、グローバルに愛され…

しばしお待ちを

「駱駝祥子」を読了したのですが、文章をまとめるのに四苦八苦してます。 とりあえず小飼弾氏も乱入している「いとうせいこう×茂木健一郎」対談のポッドキャストでも聞いていてください。 林檎の国からの配信なのでiTunes必須です。→http://www.clubking.com…

ジークフリート・クラカウアー「探偵小説の哲学」

ベンヤミン、アドルノあたりと同世代の作者による探偵小説論。というよりは探偵小説にちなんだ、その周囲の考察と言うべきだろうか。 正直な話、かなり難解。具体的な話もでてくるのだが、基本的には観念論によって分析がなされている。ひさしぶりに難しい本…

映画版トリストラム・シャンディ

いつの間にか公式サイトも本格稼働してました。 →http://www.tristramshandymovie.com/仮想デスクトップで、超わかりずらい。このアクセシビリティの悪さも人を食っていて、いかにもトリストラム・シャンディって感じです。 とりあえず予告編を見る限り、か…

東京都美術館「ニューヨーク・バーク・コレクション展」

バーク・コレクションとは、メアリー・バーク夫人が半世紀にわたって収集した珠玉の日本美術コレクション。それらがニューヨークから里帰り。 縄文土器から江戸後期の作品まで、100点以上も揃っている。目玉としては、若冲、蕭白あたり。また金屏風が恐ろし…

森本和夫「デリダから道元へ」

道元はまったく知らないが、デリダなら多少は……ということで、タイトルに期待して読んだわけだが、それほど甘い本ではなかった。タイトルのようにデリダ→道元という一方向の流れではなく、デリダと道元の共通点を指摘しながら、互いの理解を深めようというの…

いろばとん

Noahさんからバトンをいただきました。 あっちの世界ではバトンが大量増殖しているようです。 Q1.回してくれた人を色に例えると? 烏の濡羽色。Noah様ですから。 共感覚の人だと簡単に答えられるんだろうなあ。 Q2.自分を色に例えると? 無色です。タブララ…

亡國覚醒カタルシス

「亡國覚醒カタルシス」どっかで聞き覚えがあるなと思ったら、「暗闇の中で子供」のもともとのタイトル「手足切断カタルシス」だった。 暗闇の中で子供―The Childish Darknessposted with amazlet on 06.02.07舞城王太郎 講談社 (2001/09)売り上げランキング…

REY CAMOY

図書館から玲さまの画集を借りて参りました。 でかいです。

レオ・ペルッツ「最後の審判の巨匠」

ボルヘスが惚れ込んだ、という文句に負けました。晶文社ミステリの一冊。 翻訳されたのは最近だが、書かれたのは80年も前のことである。作者のレオ・ペルッツという人はミステリ畑ではなく幻想文学の人であり、代表作「第三の魔弾」は国書刊行会の世界幻想文…

ハーマン・メルヴィル「白鯨」

海洋冒険小説?NO!奇書だ。 海の男の物語なんて読んでられない、と思っていたものだが、高山宏の「メルヴィルの白い渦巻き」という白鯨論を読んで、ガツンと殴られたような衝撃があった。どうやら白鯨はとんでもない小説らしい。高山宏の文章の特徴でもあ…

国書刊行会の、相変わらずイイ仕事

→最新ニュース一覧|国書刊行会 新シリーズ<短篇小説の快楽> 読書の真の快楽は短篇にあり。20世紀にのこされた傑作の数々を再・新発見し<文学のミッドセンチュリー・モダン>をさぐる作家別短篇集シリーズ。秋刊行開始予定。・キャロル・エムシュウィラー…

巽孝之「『白鯨』アメリカン・スタディーズ」

値段とページ数が釣り合うのか釣り合わないのか微妙なラインの理想の教室シリーズの一冊。 ご存じメルヴィルの「白鯨」を講義スタイルで語りながら、その影響やアメリカニスムとのつながりを探ってゆくという主旨である。薄いながらも、ぎっしり内容はつまっ…

ある意味、いいタイミング

→http://la.ma.la/blog/diary_200602011406.htmネタかと思ったら、本当らしい。 とりあえず、おめでとうございます。

漢字バトン

自分にまわってくる初バトンはプログレバトンなのではないかという直感が見事に裏切られたのだが、俺さんからまわされては断るわけにはいかない。 →system:無軌道備忘録 漢字バトンこれでも小学校二年までは漢字マニアで、どこへ行くにも漢字辞典は欠かした…