2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

我孫子武丸「殺戮にいたる病」

「弥勒の掌」を読む前に読んでおこうと思いまして…… 平行して山口昌男の「道化の民俗学」を読んでいるのだが、まだ病み上がりなので気軽に読める本を先に読んでしまった。なるほどね、という感じ。 気をつかいながらミステリの感想を書くのが面倒になってき…

「クオリア日記」を読む その1

以前のエントリーでも書いたように、茂木健一郎の講演をポッドキャスティングして聞いている。あまりにも沢山あるので、最初はそそられるタイトルのものだけを落としていたのだが、あのライブ感が面白くて、軒並みダウンロードした。 やわらかな語り口に好感…

井上夢人「あくむ」

風邪で寝込んでいると、だんだんすることがなくなってくる。かといって難しい本を読むのもつらいので、サクッと読める本を漁ることに。 最初はマルキ・ド・サドにしようかと思ったのだが、そりゃあんまりなので、本書を手にとった。まさにタイトルどおりの悪…

あのクラリッサが!

いつのまにかリチャードソンの「クラリッサ」が翻訳されてる!しかもpdfで読める! いきなり発見したので、感動が言葉になりません。 http://yorific.ilcs.hokudai.ac.jp/ それにしてもマジヤバイ長さ。

浅暮三文「実験小説 ぬ」

浅暮三文は前々から気になっていたが、これまで手を伸ばす機会がなかった。しかし、実験小説とあっては買わないわけにはいかない。むしろ「俺が買わずに誰が買う」的な義務感から購入。 短いなかでアイデアを純粋に実装しているため、噛めば噛むほどというよ…

いまだ癒えず

いまだ風邪がなおりません。 でもがんばってニューマシンをセットアップしました。

復活できず

風邪が長引いております。 1回休み。

ポッドキャスト

最近は茂木健一郎の講演をポッドキャスティングして聴いてます。 kenmogi どえらく勉強になりますね。時間に関してマニアックな論議をする 「茂木健一郎×入不二基義氏トークセッション 」 が非常に面白かったです。 ただし、入不二氏の本を読んでないとさっ…

悪寒が……

体調が悪いなあと思いながらも、ニューマシンのセットアップをしてたんですが、悪寒と耳鳴りに耐えられず。風邪でダウン。

山口昌男「アフリカの神話的世界」

旅行のお供2。「道化の民俗学」の導入として手に取った。 山口昌男といえば両義性、そしてその象徴としてのトリックスターだ。本書ではアフリカの神話におけるトリックスターを1章の概論で見通した後、 伝播論 形態論 構造論 象徴論 始源論 戦略論 6つの…

山口昌男「歴史・祝祭・神話」

旅行のお供にした本。 旅行の前日はどの本を持って行くかで非常に悩む。30分ほど考えた結果、そろそろ道化論に手を出そうと思い、買ってあったもののホコリを被っていた山口昌男の本をぞろぞろと取りだした。両義的な祝祭性を普遍的な相として歴史を振り返る…

Ali Project「ディレッタントの秘かな愉しみ」

地震で山手線が止まったため、原宿まで徒歩で移動。入場時間ギリギリで会場に到着。ほんと居たのが新宿でよかったよ。出だしは「愛と誠」だったんですが、ミキシングがアレでドローンしか聞こえない。「君がため、惜しからざりし命さへ」では重低音がヘヴィ…

Polyphony「Without Introduction」

その後、新宿へDISK UNION プログレ館へ。 店員の熱いポップに負けて、Polyphony「Without Introduction」を購入。米国のELPという謳い文句に間違いはございませんでした。好み。 Without Introductionposted with amazlet at 05.07.24Polyphony Radioactive…

姑獲鳥の夏

京極夏彦だから、というよりは「京都買います」などで有名な実相寺昭雄だからという理由で鑑賞。いかにも実相寺昭雄の映画という感じに仕上がっていて、ファンとしては満足でございました。 恐ろしくスピーディーな展開ながらも、猫目洞が出てきたり細かいネ…

小旅行に行ってきました

渋谷にて「姑獲鳥の夏」を鑑賞 新宿にて「DISK UNION プログレ館」でCD物色 原宿にてAli Projectのライブ の三本立て。

アルフレッド・ベスター「分解された男」

ポール・アルテ「カーテンの陰の死」 - モナドの方へと同時購入。 Amazonの送料無料金額、1500円に達するために、いつ買ってもいい文庫をいくつかストックしてある。本書はそのうちの一冊。人の心を透視することができる超感覚者が数多くいる未来。犯罪計画…

アルス・ポエティカ(E・A・ポオ「詩と詩論」)

小説を書いたり、詩を書いたりするということとはどういうことなのか? いわゆる文学的な評価に値する美しい文章を綴るためにはどうしたらよいのだろうか? 必要なのは文才か、知識か、はたまた友情努力勝利か?そこで推理小説を創造し、SF、ホラー、ユー…

ハイカイザシオン

「加藤郁乎詩集」 - モナドの方へで、書こうと思って忘れていたことを追記。じつは加藤郁乎の詩を読んでいて思い出したのは殊能将之の「美濃牛」だった。美濃牛の中では句会が開かれ、へんてこりんな俳句が数多く披露されるのだが、加藤郁乎の詩集と比較して…

グリュックスマン「見ることの狂気」

眼差し、見ることの力学をメインテーマにおいたバロック論。グスタフ・ルネ・ホッケの「迷宮としての世界」をスタートとして、主にラカンの理論に依拠しながら近・現代にも通ずるバロックの視覚世界を分析している。 冒頭に「存在するとは見ることである」と…

ミドルwebサービス

http://la.ma.la/blog/diary_200507182009.htm このエントリーには直接関係ないのだが、 つまり何が言いたいかというと色んなサイトがRSSを吐いてくれて、RSSをJSONに変換するようなサービスがあって、そのミラーがたくさんあれば、余っている回線とCPUパワ…

市民

はてな市民になりました。現実世界では市民ではなく村民なので、ちょっとグレードアップ。 あと昨日の日記の日付を間違えてたので、移動しました。

ポール・アルテ「カーテンの陰の死」

「第四の扉」以降ずっと読み続けて、すでに四作目。完全に殊能将之に踊らされている感はあるものの、なんだかんだAmazonしちゃう自分がいる。ポール・アルテは探偵小説のいかにもな雰囲気を出すのが非常に巧い。その臭さが好きな人にはたまらない作風だろう…

「加藤郁乎詩集」

前衛俳句界のプリンス、加藤郁乎の詩集。「球體感覺」「えくとぷらすま」など、代表作はほぼすべて収録されている。柳瀬尚紀がフィネガンズ・ウェイクを書く上でリスペクトしたという「牧歌メロン」を読みたくて手に取った。たしかに前衛である。初期の作品…

恋のマイアヒ

ミュージックステーションについにO-Zoneが出演。しかも例のFLASHをバックにだなんて、良い時代になりましたなあ。 せがまれたので母の日にプレゼントしたアルバム。 母上曰く「モルドバ共和国のWeiβ」だそうで……DISCO-ZONE~恋のマイアヒ~posted with amazle…

「兎をめぐる十二の物語」

1987年に卯年の記念として編まれたアンソロジー。おもに物語ときどき随筆、テーマはひたすら兎という不思議な味わい。ついでに容赦なく絶版である。 執筆陣は…… 唐十郎 如月小春 白石和子 坂島真琴 高山宏 日高敏隆 平出隆 舟崎克彦 松浦寿輝 松岡正剛 矢川…

体調悪し

本格的な梅雨入りで気温10度くらい下がってます。おかげで体調がすこぶる悪し。 とりあえず「欠かさず日記を書いた」という実績を書き残しておきます。

ノイエ・ザハリヒカイト(Sergiusz Michalski「New Objectivity」)

種村季弘が「魔術的リアリズム」「迷宮の魔術師たち」(いずれも絶版)等で紹介しているNeue Sachlichkeit(ノイエ・ザハリヒカイト)の画集が届いた。英語だとNew Objectivity、日本語だと新即物主義である。 用語の正確な定義はこのへんを見ていただくとし…

いや、まだあるよ!(ジョルジュ・ペレック)

表現形式としての技法(レーモン・クノー「文体練習」) - モナドの方への続き。 文学実験工房ウリポのリーダー的存在がレーモン・クノーならば、目映い閃光を放つスターがジョルジュ・ペレックだ。ウリポの実験的手法をクノー以上に徹底的にやってのけた。…

安売りの卵を買いにちょっと近所のスーパーまで車で向かったところ、バードストライクしました。ビックリ。 しかも、卵売り切れてるし……ふと肉のコーナーを見ると焼き鳥セットが特売で¥666也。まさかフリーメーソンの陰謀か!?

キャスリーン・グレゴリー・クライン「女探偵大研究」

ミステリ小説に登場する女探偵をフェミニズム批評で分析するという本。それがし南蛮の探偵小説はあまり読んだことがござらん、なので、分析されている元ネタ本がほとんどわからなかったのだが、むしろ女性の社会的側面との対比で語られていたので、それなり…