押井守「攻殻機動隊2.0」

見る前の事前情報として、なんでこれを変えるんだろうと思っていたところがあって、気に食わんなあと思っていたのだけど、見事にそれをひっくり返された。押井守なめてました。ごめんなさい。

リメイクと言うよりは新たな解釈になっていて、無印と2.0が対となってひとつの物語になっている。なので無印見たことないけど、という人は後でも前でもいいから無印を見たほうが絶対にイイ。
もうひとつのポイントは、我々から見ると違う話になっているんだけど、映画の中の人達にとっては恐らく同じ話であるということだ。そういう差異に注目してみると、SFが提示しうる大きな物語の可能性を感じることができるだろう。

新たに作られた部分としては、漢字イルミネーションがバリバリの都市の風景は非常によかった。ああいう酩酊を催すような入り組んだイメージは、たまらないものがある。一方、少佐の3D映像はいまいち、なんだかんだで人間はリアルじゃない絵が好きなのだ。

あとは、全体的にわかりやすくなっていたような気がするんだけど、なぜわかりやすいような気がしたのかポイントがハッキリしない。ちゃんと見比べてみないとだめですね。