若桑みどり「イメージを読む」
若桑みどり「美術とジェンダー」(レオノール・フィニ展の講演) - モナドの方へで購入した本。サイン入りでございます。
千葉大学で行われた美術史の講座を要約したもので、パノフスキーに代表されるヴァールブルク派のイコノロジーを用いて有名な絵画を解釈してゆくという内容になっている。
すでに、絵画を読む―イコノロジー入門や放送大学の教本であるイメージの歴史を読んでいたので、復習がてらに読んだ。
主に分析されるのは以下の四人の絵画である。
いろいろ読んでごちゃごちゃになっていた頭を整理するにはちょうど良い内容になっていた。やっぱイコノロジーは面白いね。と思っていたらあとがきにこんなことが……
またいいにくいことですが、ほんとうに研究しようとしたら、じつは日本語ではできません。――中略――ほんとうをいえば、英、独、仏、伊語は最低必要と考えていいと思います。
ぎゃふん。
とまあ、本格的に研究したい人はさておき、イコノロジーは気になるんだけど、いきなりパノフスキーじゃきついっス、という人は、とりあえずこの本からどうぞ。