「寺山修司幻想劇集」
寺山修司の戯曲集が手に入れやすい平凡社ライブラリーで復刊しました。脊髄反射で購入。
収録されている戯曲は以下の通り。
かなり最強くさいラインナップ。これだけ押さえておけばいいんじゃない?という感じだ。そして寺山修司による解題もついている。
天井桟敷の演劇は戯曲なんかでは全然再現できなくて、少なくともVTR、さらに言えばライブ(で見たことないけど)で体験しないと、あれこれ言うのは難しい。
しかし読んでみると、寺山修司のト書きが実に書き文字依存というか、ボルヘス的というか、文字だからこそ伝わってくる面白みがあるのだ。これは演劇としては伝わらないはずだ。なので別のモノだと思って受容すれば、それはそれでよいような気もする。
カバー・イラストは建石修志